超福祉展とは

正式名称「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」。
障害者をはじめとするマイノリティや福祉そのものに対する「心のバリア」を取り除こうと、2014年より毎年11月の一週間、渋谷ヒカリエを中心に開催を続けている展示会です。

思わず「カッコイイ」「カワイイ」と使ってみたくなるデザイン、大きなイノベーションを期待させてくれる「ヤバイ」テクノロジーを備えたプロダクトの展示・体験に加え、従来の福祉の枠に収まらない魅力的なプレゼンターたちが登場するシンポジウム、多彩なワークショップなど、さまざまな企画を展開してきました。

そもそも、「超福祉」って?

一人ひとりの心の中に存在する、障害者をはじめとしたマイノリティや福祉に対する「負い目」にも似た「意識のバリア」。
“超福祉”の視点では、従来の福祉のイメージ、「ゼロ以下のマイナスである『かわいそうな人たち』をゼロに引き上げようとする」のではなく、全員がゼロ以上の地点にいて、混ざり合っていることを当たり前と考えます。ハンディキャップがある人=障害者が、健常者よりも「カッコイイ」「カワイイ」「ヤバイ」と憧れられるような未来を目指し、「意識のバリア」を「憧れ」へ転換させる心のバリアフリー、意識のイノベーションを“超福祉”と定義します。

これまでの超福祉展

超福祉展は、2012年に表参道・BA-TSU ART GALLERYや青山・国際連合大学前広場などで、従来の福祉を超えた機器の展示やパラスポーツ体験などを実施したことをきっかけに、2013年の東京国体でのコラボ開催を経て、2014年から定期開催を目指してスタート。以来、渋谷ヒカリエをメイン会場に、「展示」や「シンポジウム」、「ワークショップ」、「コンペティション」など、様々なコンテンツを充実させてきました。

  • 2014年の様子

    2014年(第1回)

    [来訪者:13,600人]
    最先端のパーソナルモビリティや近未来のスポーツ機器を展示。また、メディアやアート、ファッション、デザインなどとミックスされた、福祉の新しい選択肢として「超福祉」を提案。シンポジウムではパラリンピック出場選手や海外の大学教授などが登壇しました。

  • 2015年の様子

    2015年(第2回)

    [来訪者:32,000人]
    第1回の参加企業・団体に加え、世界から注目を集めるベンチャー企業も登場。また、シンポジウムでは、義足アーティストやパラリンピアンに加え、教育機関との連携により中学生も登壇。40名を超えるプレゼンテーターが、スポーツや社会、アート、マスコミなど、15のテーマでトークセッションを開催しました。
    さらに、渋谷ヒカリエを飛び出し、ショップとのコラボレーションやモビリティの試乗ツアーなど、超福祉の日常をリアルに感じてもらえるコンテンツを新たに開催しました。

  • 2016年の様子

    2016年(第3回)

    [来訪者:41,000人]
    従来の福祉を超えた機器の展示に加え、義手・義足をはじめとした新たなテクノロジーの開発者たちにスポットライトを当てた企画展示「Take the Next Step」を開催。また、シンポジウムでは、タイムアウト東京とのコラボによる、ダイバーシティの先にある未来を垣間見るセッション「Beyond Diversity」を開催。
    さらに、超福祉の日常にふさわしいトイレを考えるデザインコンペティションや、ハチ公前広場でのトークセッションなど、超福祉をより考えるイベントを目指しました。

  • 2017年の様子

    2017年(第4回)

    [来訪者:51,300人]
    「ちがいを探しに街へ出よう」
    サテライト会場を渋谷区の街中に広げ、合計10カ所にて同時多発的にイベントを開催。メイン会場の渋谷ヒカリエでは、企画展示として、開発者5名によるプロダクトやサービスの展示に加えて、様々なジャンルのプロフェッショナルが集結した大規模ワークショップ「超福祉・実現MTG」を実施。サテライト会場の渋谷キャストでは「ヒューマンライブラリー」、ケアコミュニティ・原宿の丘では「超福祉の学校」などの参加・体験型のコンテンツを開催。週末のハチ公前広場ではトークセッションやパフォーマンス、渋谷駅13番出口地下広場では最新モビリティ試乗会&超人スポーツ体験会を展開し、各会場大盛況のうちに終了しました。

これまでの超福祉展